名探偵コナンの天空の難破船は2010年4月17日から上映された映画です。この映画ではクールなキャラで大人気の怪盗キッドも登場しており、コナンとの共闘を繰り広げています。そこで映画の興行収入や主題歌、動画サイトでの評判、クライマックスでみせるまさかの犯人についてなど、詳しくご紹介していきたいと思います。

興行収入は３２億円で、コナンシリーズでは歴代11位でした。動画配信サイトではキッドとコナンのやり取りが微笑ましく、犯人逮捕までの共闘もワクワクすると評判です。主題歌はGARNETCROWの「OverDrive」です。

動画で見たい方はこちら＞＞

劇場版「天空の難破船（ロストシップ）」のあらすじとネタバレ

１０年ぶりに活動を再開した７人組の武装集団「赤いシャム猫」によって西多摩市にある微生物研究所に保管されていた殺人バクテリアが盗まれてしまいます。

致死率８０%以上と言われるこのバクテリアが盗まれたことにより、警察が会見していると武装集団から犯行声明が出されます。その内容は「殺人バクテリアを手に入れたので７日以内に行動する」というもの。犯人達は盗み出した後、何故か微生物研究所を爆破させており、そのことが気になっていたコナンですが予告から７日目、鈴木次郎吉の所有する飛行船にみんなで乗り込むことになります。

それは次郎吉が怪盗キッドに飛行船が東京から大阪に到着するまでの間に「レディースカイ」という宝石を盗めるかと挑戦状をだしたからです。キッドからは「大阪に入ってから頂きに参ります」と返事がきたため、コナン達一同は報道陣も含めて飛行船に乗り込むことになりました。

怪盗キッドの正体がバレる！？

みんなで豪華な飛行船の内部を見学しながらレディースカイを見に行く途中、コナンは阿笠博士と灰原に蘭が子供の頃、飛行船をUFOだと勘違いしたことがある話をします。そしてレディースカイを見学したあと、蘭は１人のウェイターに目が行きデッキに出ます。それは他の人にあげたはずの絆創膏をそのウェイターが張っていたので怪盗キッドだと見破るのです。

バレてしまった怪盗キッドはとっさに新一のフリをして、子供の頃飛行船をUFOと間違えた話をします。新一しか知らないはずの話をキッドがしたので蘭は新一だと信じてしまいます。そんな時、赤いシャム猫から飛行船の喫煙所に殺人バクテリアをばら撒いたという電話が次郎吉の元にかかってきます。

パニックになる船内と日本

喫煙者であるルポライターの藤岡とウエイトレスの女性に感染症状が出始めます。そこにヘリコプターで突然現れた男達が船内に爆弾を仕掛けたといい、飛行船内を制圧します。コナン達は立ち入り禁止の場所にいたためこの男達には見つからず、４つの爆弾を見つけ出そうとします。

そんな中、ディレクターの水川にも症状が。爆弾解除には成功したコナン達でしたが赤いシャム猫に見つかり、コナンは船外に放り出されてしまいます。そこを助けたのが怪盗キッドです。

２人はキッドのハンググライダーで愛知県の佐久島にある海岸に着陸します。どうにかして飛行船に戻りたいと、平次に電話をして目暮警部にヘリコプターを手配してもらうよう頼みます。新一のフリをしたキッドとコナンは無事、ヘリコプターで飛行船へと戻るのですが船内に入ろうとするコナンにキッドが次郎吉の指紋シールを渡し、蘭が感染者の藤岡に腕を掴まれていたことを話します。

その頃、赤いシャム猫は飛行船での状況をネット上に流し日本中がパニックに。そこに発煙筒を焚いて、煙を出した飛行船が奈良の上空に到着します。これを見て「奈良の人達は避難するから町には誰もいなくなって泥棒は助かる」と話すキッドの言葉でコナンは犯人の狙いに気づくのです。

犯人の正体は？

奈良の豪福寺から国宝級の仏像を盗もうとする赤いシャム猫の一味を平次と奈良県警で取り押さえます。実はバクテリアを盗んだというのも嘘でした。単なる漆かぶれで誰も感染者はいません。

結局この事件の犯人は藤岡で、赤いシャム猫という名も使っただけで本当は金で雇った傭兵達でした。仲間を一網打尽されたかに見えた藤岡でしたが、実は報道陣として乗っていた西谷と石本も藤岡の仲間だったのです。そして藤岡は明石大橋近くに停めてあった船で逃走します。しかしコナンがベルトに仕込んでいるサッカーボールで仕留めることに成功するのです。

その間に飛行船の揺れで壁に激突した西谷と石本のカバンからキッドはレディースカイを盗み出しました。無事に事件が解決しみんなでディナーを楽しんでいますが蘭はスカイデッキで新一だと思っているキッドに自首するよう話します。そんなキッドが蘭にキスしようとすることで、新一はそんなことしないとキッドは新一じゃないと確信するのでした。

劇場版「名探偵コナン　天空の難破船（ロストシップ）」の評価

評価はまっぷたつに割れています。

怪盗キッドが好きな人は高評価。それ以外の方には不評。といった感じです。

良い評価

ストーリーも最高に面白かったですが、それ以上にファンではないんですが、キッド様がカッコよすぎです!!＼(^o^)／

いいさくひんでしたコナンと言われるとあまりピンとこなかったのですが、見てみるとコナンファンキッドファンになりました。迷ってる人は、見たほうがいいです

悪い評価

ウイルスを盗賊団が盗み出したという設定の今作。キッドとコナンが馴れ合う残念な作品です。盗賊団の奴らはかなり卑劣で犯人としての魅力は皆無です。灰原が叩かれたりコナンが飛行船から落とされたりするシーンはかなり不快でした。もうちょっと犯人に魅力があったらと良かったんですけどね。

キッドとコナンとの馴れ合いとかいらないです。
サッカーボールを膨らませて飛行船を傾けるシーンとか、犯人に追い詰められて緊迫した場面なのにギャグすぎて白けます。

世紀末のときの格好よさを取り戻してくれよ、キッド。
完全に、ギャグ要員になってるぞ。
コナンの世界観と、まじっく快斗の世界をごちゃごちゃにしないでほしい。

劇場版「名探偵コナン　天空の難破船（ロストシップ）」の感想

みどころとしては怪盗キッドの活躍ですね。

犯人逮捕の瞬間まで繰り広げられるコナンとキッドの敵のようでいて、でも助け合う仲間のような部分をコメディ感も交えて作られた作品となっています。

しかしそのコメディ部分があまりにも強すぎる為、怪盗キッドのミステリアスな部分は排除され、緊張感がありません。また、上記の評価にもありましたが、怪盗キッドとコナンのなれ合いが多すぎるのも問題です。少し懐古的になってはしまいますが、世紀末の魔術師の時のように、「ライバル」として「強敵」としての演出をもっと強めた方がいいのでは？と思ってしまいました。